「名ばかり離脱」となるのか? Photo:AFP/AFLO

 英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)交渉を巡って事態の混迷が続いている。後述するように、次にキーとなる日付は「2月14日」「2月26日」「3月21~22日」というイメージだ。

 しかし、そもそも今がどういう状況で、何が問題で、どういった落としどころが見えているのかに関し、もはや子細にフォローできている向きは少ないだろう。

 1月15日に大敗を喫した離脱協定案の英議会採決は2月14日前後をめどに行われる見通しであり、ここが近づくにつれて再びさまざまなヘッドラインが交錯するようになるはずだ。

 可決となるためにはどのような案が必要なのか。逆に、2度目の否決となれば、どうなってしまうのか。「Q&A方式」で現状を整理し、行方を探りたい。

Q:そもそも今は、どういう状況なのか?

 メイ首相率いる英政府とEUは2019年3月29日の正式離脱とその後2年間にわたる移行期間のあり方を規定した離脱協定案(以下、協定案)について、2018年11月25日の緊急EU首脳会議で合意した。

 この際、離脱後の両者の関係を想定した「将来の関係の政治合意(以下、政治合意)」でも合意しているが、まずは離脱期限が喫緊に迫っている協定案の行く末が危ぶまれている(ちなみに、政治合意は中身が薄いという批判がある)。