山田厚史

山田厚史

ジャーナリスト

やまだ・あつし/1971年朝日新聞入社。青森・千葉支局員を経て経済記者。大蔵省、外務省、自動車業界、金融証券業界など担当。ロンドン特派員として東欧の市場経済化、EC市場統合などを取材、93年から編集委員。ハーバード大学ニーマンフェロー。朝日新聞特別編集委員(経済担当)として大蔵行政や金融業界の体質を問う記事を執筆。2000年からバンコク特派員。2012年からフリージャーナリスト。CS放送「朝日ニュースター」で、「パックインジャーナル」のコメンテーターなどを務める。

中国のTPP加盟申請は本気、議長国日本の役割は「門前払い」か
山田厚史
中国のTPP加盟申請はアジア太平洋の自由貿易圏作りを主導する狙いだ。米中対立で対中安全保障の枠組み作りが優先されているが、地域の安定を考えればTPPでの「中国門前払い」は得策ではない。
中国のTPP加盟申請は本気、議長国日本の役割は「門前払い」か
「五輪の力」は世論を変える?菅首相が仕掛けた社会実験
山田厚史
菅首相はG7サミットで東京五輪開催を「世界への約束」にした。開催によって国民が“熱狂”、支持率がV字回復して政権維持をという作戦は最終章だ。「五輪の力」で逆風の世論を変える社会実験はうまくいくのか。
「五輪の力」は世論を変える?菅首相が仕掛けた社会実験
コロナが炙り出す「菅政権のための東京五輪」
山田厚史
コロナがあぶりだす日本の「弱点」の最たるものは、政治の統治能力の欠如だ。感染対策の基本を怠り、東京五輪を政治利用する思惑で緊急事態宣言の期間を決める本末転倒では民心も離れる。
コロナが炙り出す「菅政権のための東京五輪」
首相の天領、総務省接待事件の源流は「菅総務相」時代の人事私物化
山田厚史
総務省中枢が放送事業者から多額の接待を受けていた問題の源流は菅首相が「総務相」時代に行った人事の私物化だ。権力におもねれば優遇され、直言すれば冷遇という人事支配が官僚倫理を崩壊させた。
首相の天領、総務省接待事件の源流は「菅総務相」時代の人事私物化
河井前法相夫妻は“アベノシッポ”、切って終わりなら「検察の独立」が泣く
山田厚史
河井前法相夫妻の巨額買収事件の捜査の焦点は自民党本部から流れた巨額資金の解明だ。黒川前東京高検検事長定年延長問題で疑われた安倍政権の検察支配や検察の政治的独立への不信を払拭できるのか、試金石だ。
河井前法相夫妻は“アベノシッポ”、切って終わりなら「検察の独立」が泣く
第156回
「秋元議員逮捕」はカジノ利権の末端の“小事”に過ぎない
山田厚史
「カジノ汚職」は国会での与野党攻防の焦点だが、中国企業による金のバラマキは、地域独占でもうけが保証されているカジノビジネスの許認可を政治家が握る「カジノ利権」の一端を垣間見せたにすぎない。
「秋元議員逮捕」はカジノ利権の末端の“小事”に過ぎない
第155回
副社長が社長や総務次官より“偉い”「民営化郵政」の多重権力
山田厚史
かんぽ保険の不正販売をめぐる処分情報を総務次官が漏洩した問題は「民営化郵政」の複雑な権力構造を浮き彫りにした。民営化後も続く旧郵政官僚らによる「旧体制」支配を解消できるのか。
副社長が社長や総務次官より“偉い”「民営化郵政」の多重権力
第154回
郵政不祥事「3社長更迭」の“しっぽ切り”で、笑うのは誰か
山田厚史
郵便局員のかんぽ保険不正販売で金融庁の行政処分が近く行われるのを受けて、政府は日本郵政ら3社の社長を「更迭」し幕引きを図る構え。だが「郵政民営化の失敗」という本質の問題の責任はうやむやだ。
郵政不祥事「3社長更迭」の“しっぽ切り”で、笑うのは誰か
第153回
米中激突で「マカオ利権」が危うい米カジノ、日本上陸の裏事情
山田厚史
米国カジノ資本の首都圏や大阪への上陸が現実味を帯びるのは、米中対立の激化でマカオの権益から締め出される可能性があるからだ。当面「3ヵ所」とされるIR候補地へのアプロ―チが本格化している。
米中激突で「マカオ利権」が危うい米カジノ、日本上陸の裏事情
第152回
郵便局員を「かんぽ乗り換え」の不正に走らせた2つの国策
山田厚史
日本郵政の郵便局員が「ノルマ達成」で高齢者を勧誘し保険の不利な乗り換えやルール無視の投信販売を進めた背景には、収益至上主義に追い込んだ「郵政民営化」とアベノミクスの超低利政策がある。
郵便局員を「かんぽ乗り換え」の不正に走らせた2つの国策
第151回
解散含みで蠢き始めた消費増税「3度目の先送り」の攻防
山田厚史
消費増税を予定通り実施するのか、また「先送り」か。衆院解散も絡んで与野党や首相側近、財務省がにわかにざわついている。国民負担に直結するのに納税者そっちのけの攻防が始まった。
解散含みで蠢き始めた消費増税「3度目の先送り」の攻防
第150回
世界を騒がせたブレグジットの落としどころは「EU残留」、それが“英国流”だ
山田厚史
混乱を極めるように見えるブレグジットだが、再度の国民投票が実施され「EU残留」を決める可能性が強い。予想外の展開になった「離脱」を元のさやに収めるべく、時間をかけて民意を熟成させる英国流だ。
世界を騒がせたブレグジットの落としどころは「EU残留」、それが“英国流”だ
第149回
一触即発のベネズエラ、「独裁vs民主化」の図式に翻弄される悲惨
山田厚史
どちらの「大統領」を承認するか、世界が二分されているベネズエラの政争で、反政府勢力の後ろ盾の米国は「独裁vs民主化」の構図を描く。だがこの図式は過去、軍事介入を正当化する際に強調されてきた。
一触即発のベネズエラ、「独裁vs民主化」の図式に翻弄される悲惨
第148回
バブル期の融資を今ごろ「14%の延滞金利」と共に取り立てる銀行のモラル
山田厚史
「マイナス金利」で収益が悪化する銀行がバブル期に融資して返済が滞る債権を「14%の延滞金利」とともに取り立てている。貸し手の責任は棚上げした強引な回収は改めて銀行のモラルが問われそうだ。
バブル期の融資を今ごろ「14%の延滞金利」と共に取り立てる銀行のモラル
第147回
「日産クーデター」の陰で囁かれる経産省の失地回復の思惑
山田厚史
日産問題はカリスマ経営者の逮捕からルノーに対する日産の奪権闘争という新局面に入った。「3社連合」のルノーの主導権を維持したい仏政府も加わり日仏摩擦の様相のなかで、日本側で存在感が増すのが経産省だ。
「日産クーデター」の陰で囁かれる経産省の失地回復の思惑
第146回
右派論壇の一時の勢いに陰り、慰安婦訴訟で「訂正」相次ぐ
山田厚史
歴史問題で急先鋒だったジャーナリストや学者が慰安婦訴訟で主張の根拠を相次いで「訂正」した。最近でもLGBT差別で保守雑誌が休刊に追い込まれるなど、「やり過ぎ」の右翼論壇に陰りが出てきたように見える。
右派論壇の一時の勢いに陰り、慰安婦訴訟で「訂正」相次ぐ
第145回
日立、英原発共同事業で米社離脱は「名誉ある撤退」の潮時だ
山田厚史
日立の英国での原発建設の共同事業体から米大手ベクテルの“離脱”が報じられた。原発から再生エネルギーへの「ゲームチェンジ」の声は社内からも上がっている。経営トップは「名誉ある撤退」を決断する潮時だ。
日立、英原発共同事業で米社離脱は「名誉ある撤退」の潮時だ
第144回
安倍政権の「民進党パクリ政策」も源流は自民党の中にあった
山田厚史
10月25日に投開票となる総選挙を安倍首相は「国難突破解散」と名付けた。少子高齢化と北朝鮮が国難だという。北朝鮮の脅威を煽って集票に結びつけようという下心ありありだが、なぜ今になって少子高齢化が国難なのか。その裏にはアベノミクスの失敗がある。
安倍政権の「民進党パクリ政策」も源流は自民党の中にあった
第143回
対北朝鮮で当事者能力ない日本、日朝平壌宣言の外交力も今は昔
山田厚史
もし北朝鮮と戦争になれば米軍基地が標的になる。日本に戦火が及ぶことを回避するのが政府の責任だ。現状はアメリカと北朝鮮のチキンゲームを傍観するだけ。安全保障は、まず外交である。攻撃されない関係をつくる。ところが対北朝鮮で政府は当事者能力を失っている。
対北朝鮮で当事者能力ない日本、日朝平壌宣言の外交力も今は昔
第142回
加計白紙化で臨時国会冒頭解散の観測、窮地の安倍政権がすがる奇策
山田厚史
前回の本連載に続き、いくつかのメディアでも加計学園の獣医学部新設「白紙撤回」が論じられ始めた。政権不信の泥沼から抜け出すには、国民が納得するみそぎが欠かせない。さらに安倍政権が模索するもう一つの奇策、それが年内解散だ。
加計白紙化で臨時国会冒頭解散の観測、窮地の安倍政権がすがる奇策
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