――ソフトバンク・ビジョン・ファンドの投資先の中で、OYOは最も若い会社の一つです。どうやって孫正義さんを説得したのですか。

 OYOはインドで2番目に大きいホテルチェーンの約14倍の規模になりました。成長スピードも速く、1年間で売上高は4.3倍。18年は18億ドルに達しました。世界でこれほど急成長している会社を見つけることは難しいでしょう。われわれは明確な市場リーダーである。これが第一の理由です。

OYO
Photo by H.O.

 また、中国では18年1月に営業を開始したばかりですが、1年足らずで中国トップ5のホテルチェーン(18年末の取扱い部屋数約27万室)になりました。そして他チェーンは複数ブランドで展開していますが、われわれは単一ブランドですので、ブランド別では既に最大の規模です。もちろん、ブランドだけでなく、規模でもすぐに中国ナンバーワンになれると確信しています。

 そして、競合の会社は50年以上の歴史がありますが、我々はまだ非常に新しく、生まれて5、6歳にすぎない「デイゼロ(初日)」の会社です。だから、ソフトバンクやビジョン・ファンドにとって、われわれは特別な存在です。

 ソフトバンクが投資した当初(2015年7月)、われわれがサービスを提供できていたのは複数の限られた都市だけでした。それでもインドでトップ3の規模になっていて、それから1年半でインドのナンバーワンになりました。周囲からはとても若い会社に見えますが、ソフトバンクが初期の段階からサポートしてきた会社の1つです。

 何が(孫さんに)インスピレーションを与えたのか、どういう理由で私たちをサポートしてくれているのかは正直に言って分かりません。25歳という若者をサポートし、チャンスをくれたことにとても感謝しています。

 私は(米ペイパル創業者の)ピーター・ティールや孫さんから学ぶ機会を得ました。皆、産業を変革させてきた世界のリーダーです。ピーター・ティールは世界のペイメントを変革し、最初期に出資したフェイスブックでは、人々のオンライン上のつながり方を根本的に変えました。孫さんの投資先の中国アリババは中国の商習慣を変革し、ソフトバンクでは携帯電話の新たな使い方を提案しています。そして、ビジョン・ファンドは世界の投資ルールを変えました。こうした方々が私をサポートしてくれることは本当に幸運です。

――孫さんからどんなアドバイスを受けていますか。

 孫さんはわれわれの世代にとって最大のビジョナリーの1人で、様々なアドバイスをもらえることは幸運です。助言を2つほど紹介しましょう。