音楽業界がノリに乗っている。主な原因は配信大手スポティファイが音楽ストリーミング市場をリードしていることだ。しかし、同社の上場から1年がたったものの、投資家はまだ本格的なパーティーに招かれていない。国際レコード産業連盟(IFPI)が2日に発表したデータによると、世界の音楽業界売上高は昨年、9.7%増加し、少なくとも過去20年で最も好調な伸びを示した。CD売上高が足を引っ張る中、成長のテンポを引き上げたのは34%の伸びを示したストリーミングだ。CD売上高の減少は1999~2014年にかけて業界を縮小させる原因となったが、CDの市場シェアがかつてないほど縮小したことで、売上高に与える影響も弱まりつつある。
スポティファイ、音楽市場好調も勝者になれず
上場から1年も利益改善は前途多難 世界の音楽業界が20年ぶり成長を記録する中で
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