20%の売上を喪失して気づいたこと
この商権を失ったことで、当社は20%の売上を失ったのです。
失った売上を取り戻すには、自分たちの手でどうにかするしかありません。
私が自らドイツやフランスに足を運び、現地のサプライヤーと粘り強く交渉を続け、どうにか代わりの商権を獲得することができました。
他の社員も、アメリカの商権獲得に奮闘するなど、少しずつ売上を回復していくことができたのです。
元筆頭常務をはじめ、多くの社員が日本レーザーから離れていったのは、会社への忠誠心や献身が失われていたからです。
社員の独立を防ぐには、社員の忠誠心を高める必要があります。
だからこそ、
「雇用を絶対に守る」
「頑張ったら、頑張った分だけ報われる仕組みをつくる」
ことが大切なのです。
こんな手痛い修羅場を経験しなければ、私もそんな気持ちにはならなかったでしょう。
今は、そんな修羅場に感謝しています。
「25の修羅場」の詳細は、第1回連載「倒産寸前から売上3倍、自己資本比率10倍、純資産28倍!「25の修羅場」が「25年連続黒字」をつくった理由」をご覧ください。
きっと、私が血反吐を吐きながら、泥水を飲みながらのここまでのプロセスの一端を垣間見れるかと思います。