People:大事なのは「最も同じ時間を過ごす5人」

 DropboxのCEO兼共同創業者であるドリュー・ハウストンは、2016年にMITの卒業式でこんなスピーチをしています。「あなたは、あなたが最も時間を過ごす5人の平均だ」。これはジム・ローンという有名なコンサルタントの発言を引用したものですが、ハウストンは実際にMITで出会った仲間に影響を受けて行動を変えています。

 例えばある後輩起業家がシリコンバレーに行って会社を成長させていると聞いたハウストンは、自身もMITのあるボストンからシリコンバレーへ移住して、Y Combinatorに参加しました。その後のDropboxの成長は皆さんもご存知の通りです。

 こうした人脈は、自分の成功を支えるだけではありません。失敗した時のセーフティネットとしても有効に機能します。私の知るスタートアップの創業者も、一度は失敗したものの、起業家同士の人脈を作っていたおかげで知人のスタートアップに採用されました。

 また、米TrackMavenというスタートアップの経営者であるアレン・ガネットが書いた書籍『クリエイティブ・スイッチ:企画力を解き放つ天才の習慣』では、創造性を高めるコミュニティ(この本では「クリエイティブコミュニティ」と呼んでいます)を作るためのポイントをまとめています。それは次の4タイプの人々を含むものだそうです。

1.一流の教師:職業や業界の成功パターンやノウハウを伝授してくれる人。後述する「プラクティス」をする時に必要なフィードバックを提供してくれる。

2.相補的なパートナー:自分の欠点や苦手なことを補うような特徴を持った人。

3.創作の女神:ヘコむ時期を乗り越えるためのモチベーションや刺激、新たなアイデアを出してくれる、ライバルのような人。

4.卓越したプロモーター:あなたの宣伝をしたり、自分の名声をあなたのために分け与えたりしてくれる人。

 こうしたつながりをどう作っていけばいいのかは、より詳しい理論とともに書籍で解説しています。