この記事を読んでくださる方は、一般企業で働く方が圧倒的に多いと思います。冒頭でもお伝えしましたが、嫉妬深くて横暴な国会議員は、オーナー企業の独裁的な社長や面倒くさい上司に通じるものがあるはずです。3つの対処法をお伝えしたいと思いますので、次の“議員”の部分をあなたが困っている対象者に置き換えて読んでみてください。

『「首尾一貫感覚」で心を強くする』(小学館新書)、舟木彩乃著、221ページ。『「首尾一貫感覚」で心を強くする』(小学館新書)、舟木彩乃著、221ページ。

◎嫉妬深くて横暴な議員の背景に“病理的な自己愛”と“特権階級意識”があるということを意識しましょう――その上で、議員を立てながら、決して“下剋上”を起こさないという姿勢を見せておきます。人間関係において勝ち負けを強く意識する人にとっての“嫉妬”は、いつか自分のポジションを奪われるかもしれないという恐怖心からも来ているのです。

◎今の職場に固執しない――いつでも他の職場に移れるように、日ごろから自己研鑽(じこけんさん)と人脈づくりをしておきます。足元を見られないために、「ここをクビになったら終わりだ」という考えは捨てておきましょう。

◎法的におかしいことを要求される場面に備えておきましょう――やり取りをメールなどに残しておくことはもちろん、暴言がエスカレートしてきたらボイスレコーダーなどを持ち歩いて録音し、いざというときの“証拠”をつくっておきましょう。

 国民の代表であるべき国会議員が、自分のスタッフに暴言や暴行を働くような人であるというのは、まことに残念なことです。官僚など周りから「先生、先生」と呼ばれるので勘違いして、スタッフにも横柄な態度をとるようになるのでしょうが、そんなことで舞い上がらないような人間力のある人が政治家になってほしいものです。

 議員秘書の場合、身分が不安定である上に雇用の受け皿がなく、議員の理不尽な扱いに耐えるしかない立場であるということが一番の問題だと思います。しかし、現在の議員秘書制度は議員にとって都合がよく、しかも国会議員は法律さえ作れる権力を持っているので、制度を変えることは容易ではありません。

 ならば、今いる立場で対処方法を考えるしかないことになります。“困った人”の持つ“病理的な自己愛”の原因はとても深いところにあり、簡単に直るものではありません。いざとなったら“逃げるが勝ち”を念頭に、普段から冷静かつ一貫した態度で接することを基本に、前述の3つの対処法を心掛けてください。

※本稿は実際の事例に基づいて構成していますが、プライバシー保護のため個人名は全て仮名とし、人物像や状況の変更などを施しています。ご了承ください。