上海モーターショーでの変化
明らかな時代の変わり目
「ひとつの時代が終わった」
上海モーターショー(一般公開:2019年4月18~25日)の現場で、そうした感想を漏らしたのは筆者だけではなかった――。
中国の自動車市場の“頭打ち感”が明確になり、“先行き不透明感”が上海モーターショー会場内に漂っていたからだ。
“頭打ち”は、データの上で明らかだ。2018年の中国総販売台数は前年比2.8%減の2808台となった。前年比割れになるのは実に28年ぶりのことだ。2019年1~3月期も前年比11.3%減と厳しい状況が続いている。
原因については、米中貿易摩擦による景気の減速と分析する日・米・欧の経済アナリストが多い。