投資家に見放された話題株は見るに堪えない。何年ものあいだ市場の寵児(ちょうじ)となってきた電気自動車(EV)メーカーの米テスラは、今年に入り株価が40%近く急落し、20日の取引終了時点で1カ月間の下落率は22%に達した。これまでテスラ株に強気だった著名アナリストが少なくとも2人、今週になって同社株に愛想を尽かした。2025年償還の社債は最安値近辺で推移している。こうした下げそのものよりも懸念されるのは、明白な悪材料が見当たらない中で売り込まれていることだ。テスラは今月、株式と転換社債の発行で正味24億ドルを調達できたばかりで、これは1-3月期(第1四半期)決算が不調だった打撃を和らげて然(しか)るべきだった。過去の例を振り返れば、増資はテスラ株を押し上げる傾向が強かった。
テスラに愛想尽かした投資家、トラブルの予感も
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