現在の道頓堀を活性化する構想では、道頓堀地区全体を立体的なビジョンでメディア化を進めたり、食い倒れの街、道頓堀を象徴するカニやタコ、ふぐといった看板を活用したムービーを制作。このムービーをYouTubeで公開し道頓堀を訪れる観光客に大阪の魅力を伝え、世界に発信していく構想を打ち出したのだ。

 もちろん道頓堀で展開するコンテンツも練られている。例えば2015年に2000人以上が参加してギネス世界記録を達成した「道頓堀盆おどりインターナショナル」。

 この盆おどりと併催している「カラオケ大会」を「外国人選手権」とし外国人が参加しやすいように拡充することや、盆おどりの際には江戸期に流行した担ぎ屋台を模した「夏休みリバーサイド屋台」も設置し、道頓堀の夏の風物詩としていくことも構想している。

新たなエンターテインメント性を
浸透させることができるか

道頓堀は「エンタメの町」として再創造できるか道頓堀は「エンタメの街」として再創造できるか

 今後、大阪では夢洲(大阪市此花区)で25年に日本国際博覧会(大阪万博)、IR(統合型リゾート)が計画されていることから、万博会場と道頓堀を結ぶショーボートを行き来させたり、IR会場ではラスベガスにあるような施設や屋外空間エンターテインメントステージと一体化するリアルショータウンの「リトル・ドウトンボリ」「ドウトンボリタウン」を出現させる構想もある。

 道頓堀商店会とJTBは、道頓堀を世界的な観光地へと発展させるため「エリアマネジメント分野の連携に関する協定」を結んだ。

 18年には食とエンターテインメントの発信拠点、「道頓堀スクエア」をオープン。中座くいだおれビルの地下1階にインフォメーションセンターと劇場である「道頓堀ZAZA」を開設するなど、商店会が中心となって道頓堀の「ルネッサンス」は動き始めている。

 道頓堀はインバウンド頼みから脱却し、新たなエンターテインメント性を浸透させることができるか。万博、IRといった大型投資で、大型施設の開業が控える大阪の将来を占うことになりそうだ。