「できる人」はなぜ相手に期待しすぎて怒りをため込んでしまうのか
誰かと一緒に作業をしている時、イライラした経験はないだろうか 写真:高橋真人

「どうしてこんなに簡単なことができないんだろう」と、他人に対してイライラしたり、不満を抱いた経験は、誰でも一度はあることでしょう。年間500人もの人たちと「未来食堂」を運営している小林せかい氏が、『誰でもすぐに戦力になれる未来食堂で働きませんか』から、「できない人」との向き合い方についてお話しします。

できない人の存在によって
仕事上の負担が浮き彫りになる

「あの人に頼むくらいなら自分でやったほうが早い!」
「なんでこんな簡単なことができないんだ!?」

 皆さんの周りで、こんなイライラの声を聞くことはありませんか? 
 
 以前、学習塾の経営者から、こんな話を聞いたことがありました。

「同業他社から転職してきた先生は、生徒への指導は熱心で、生徒や親御さんからの評判も良かったのです。残念なことに、その先生は事務作業が苦手のようであり、書類に印鑑を押す場所や書類の形式をよく間違えるのです。そのたびに私が正しい方法を教えているのですが、次の書類ではまた間違えてしまうというありさま…。指導力は高いのに、どうしてこんな簡単なことができないのかと私はイライラしてしまいます」

 多くの方は、この塾の経営者のような思いを抱えたことがあると思います。「何とかして、できない人ができる人へと変わってくれないだろうか」と――。

 2015年9月に「未来食堂」を開業して以来、私は年間500人もの「まかない」さんと一緒にお店を運営してきました。そこで気づいたことがいくつもありますが、そのなかの一つが「99%の人ができること」ができない人は必ずいる、ということでした。