パトリック・シャナハン米国防長官代行は2日、ドナルド・トランプ大統領が先月に訪日した際に米駆逐艦ジョン・S・マケインが大統領の「視界に入らない」よう、ホワイトハウスが海軍に指示したことについて、正式な調査は行わないとの意向を明らかにした。シャナハン長官代行は各連邦政府機関に置かれている独立監督機関である監察総監室(OIG)による調査を実施しないと決定した。OIGによる調査が行われれば、懲戒処分が勧告される可能性があった。駆逐艦ジョン・S・マケインは退役軍人の故ジョン・マケイン元上院議員とその父、祖父にちなんで名付けられた。マケイン元上院議員はトランプ氏の政敵。国防総省は声明で、シャナハン長官代行が先月31日、ホワイトハウス軍務室に「国防総省は政治に関与しない」ことを再確認するよう自身の首席補佐官に指示したと述べた。