ビジネスチャットツールを手掛ける米スラック・テクノロジーズは20日、ニューヨーク証券取引所に直接上場する。市場は今年、クラウド関連の他のユニコーン(評価額が10億ドル以上の新興企業)を大歓迎してきた。しかし、スラックには同様の温かい歓迎が保証されるほどの業績はなく、先行者利益もない。スラックが先週発表した2-4月期(2020年度第1四半期)決算は、売上高が前年同期比67%増の1億3480万ドルとなり、前年同期の89%増から成長が減速した。有料顧客は42%増加したものの、19年度の49%増および18年度の59%増からは鈍化した。営業赤字は3840万ドルと、前年同期の2630万ドルから大幅に拡大した。
スラック直接上場、株価上昇への期待と懸念
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