国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は19日、迫害や戦争、暴力、人権侵害などに伴う世界の難民・避難民が2018年末時点で7100万人近くに達したと発表した。第2次世界大戦以降最多で20年前からは倍増した。報告書によると、難民や難民申請者、国内の避難民は昨年1年間で230万人増加した。ただ急激に変化しているベネズエラ情勢は完全に把握できていないとして、UNHCRは7100万人は控え目な数字だとしている。世界人口に占める難民・避難民の割合は、11年の0.6%から18年末には1%近くまで上昇した。難民・移民問題は米国や欧州など多くの国・地域で大きな政治問題となっている。トランプ米大統領は引き続き不法移民問題などを政治課題に挙げている。欧州ではイタリアやドイツ、オランダなどで右派のポピュリズム勢力が伸長する要因となった。
難民・避難民は7100万人、第2次大戦後最多 国連報告
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