部長から注意された課長が
とった行動とは?

 翌日出社したAは、すぐにD部長の元へ行くと、C主任に聞いた経緯を説明し、「私はB課長から仲間外れにされています」と不満をぶつけた。

 Aの言い分を聞いたD部長は、その後B課長に電話をかけ、Aから相談を受けたこと、LINE外しをしないこと、さらに営業会議は社内で行うようやんわりと注意した。

「わかりました」

 平静を装い返事をしたB課長だったが、心の中は怒りに震えていた。

「Aめ、新参者のくせに俺のやり方にケチをつけるとは許せない!誰のおかげで1課がトップ集団になったと思ってるんだ!?懲らしめてやる!」

 そして1週間後にランチ会を開き、Aに大量の酒を飲ませ酔い潰すことを思いついた。B課長は早速店を予約して課員たちに告知し、Aにも参加するよう告げた。

「夜の付き合いはダメでもランチ会ならOKだよね。ワイン好きなAさんのためにイタリアンレストランを予約したので、歓迎会を盛大にやろう」

 歓迎会の当日。B課長や課員たちは、次々とAのグラスにワインを注いだ。

「今日は無礼講だから飲んで、飲んで!!」

 Aはすっかり有頂天になり、勧められるままに杯を重ねた。やがて飲みすぎていることに気づき、B課長のお酌を断ろうとすると、B課長はイッキ飲みを強要してきた。

「酒豪なんだからもっと飲めるでしょ?それとも俺の酒が飲めないのか?」

 Aはワインを一気に飲み干すと、そのまま酔い潰れてしまい、ソファに倒れこんだ。その様子を見たB課長はニンマリした。

「ざまーみろ!いい気味だ。C部長に告げ口するからこんな目に遭うのだ」

 ところが10分後、苦しみ出したAはソファの上に大量に吐き、だんだん呂律が回らなくなってきた。ヤバイと思ったB課長は救急車を呼んだ。

 AとB課長は病院に到着し、診察を受けると医師から「急性アルコール中毒の一歩手前だ」と告げられたのである。処置後、Aは病院のベットで少し休み、夕方前にはタクシーで自宅へ帰った。付き添っていたB課長はその後会社に戻り、何食わぬ顔で仕事を続けた。