パイナップル号が毎日走行
子どもやインバウンド観光客に人気
「パ、パ、パ、パ、パ、パ、パ、パッイナプ~ル!」――。
沖縄民謡のようなオリジナルソングが流れる中、完全自動運転電動車のパイナップル号が入場者を乗せてゆっくりと走る。予備を含めると、その数は約30台にも及ぶ。
これほどの規模で、完全自動運転車が実用化されているのは極めて珍しい(その動画はこちら・ヤマハ発動機のホームページ)。
ここは、沖縄県名護市のナゴパイナップルパーク。
沖縄名産のパイナップルについて、学び、味わい、そして楽しむ全国唯一のパイナップル専門テーマパークだ。人気観光スポットの美ら海水族館が車で30分ほどの距離にあり、ナゴパイナップルパークは近年、沖縄観光の定番になっている。
取材当日は梅雨時の月曜日だったが、台湾、韓国、中国などからの外国人観光客をはじめ、日本全国からの観光客でにぎわっていた。2018年の入場者数は約55万人(小学生未満無料で入場者として含まず)に及ぶ。
大人850円の入場料を払うと、まずはパイナップル号で場内を1周するツアーが始まる。
走行時間は約6分間。約2000あるパイナップル全種のうち約200種類を育てるパイナップル畑や南国の木々に囲われたジャングルを探検するような雰囲気でパイナップル号がゆっくりと進む。車内ではパイナップル関連の情報が多言語で流れる。