新型8シリーズがデビューした。目指したのは優雅さ、先進性、そしてスピード。パワーユニットは4.4リットル・V8ツインターボ(530ps)、駆動方式は4WD、タイヤはファットな20インチ。0→100km/h加速は3.7秒でクリアする。とびきり美しく速い、BMW最上の2+2スーパークーペである。
旧型の販売終了から19年
8シリーズが復活
BMWのフラッグシップクーペ、8シリーズが復活した。旧型の販売終了から19年。新型は昨年6月、デビュー前にル・マン24時間レースに挑戦するなど、ラグジュアリーなキャラクターとともにスポーツ性を磨き込んだ意欲作だ。
2ドアボディのクーペとコンバーチブルに加え、近い将来、4ドアモデルがデビューする新シリーズの中で、試乗車は、まず日本販売がスタートしたM850i・xドライブ・クーペ。ボディサイズは大柄な全長×全幅×全高4855×1900×1345mm。乗降性を考慮すると「日本ではワイドすぎる」印象を受けた。一方で、のびやかなサイズ設定が、優雅で流麗なスタイリングを作っていることは間違いない。新型8シリーズはどの角度から見ても独特の個性があり、美しい。