ビール世界最大手アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)は、韓国やオーストラリア、中米の事業部門の売却を検討している。アジア部門の新規株式公開(IPO)を中止したことで、負債圧縮に向けた代替策を模索している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。  上場を中止したアジア部門では韓国とオーストラリアが主な市場で、それぞれ「カス」、「ビクトリアビター」などのビールを販売している。関係者によると、ABインベブは資産売却により少なくとも100億ドル(約1兆0800億円)を調達したい考え。