母親が他界しても
今すぐ早期退職は可能か

 現在は、お母様と同居されているFさん(54歳)。メンタル面でストレスがあり、最長でも役職定年となる2年後の退職を考えていますが、余暇時間が増える分、今まで通りの生活費でやりくりできるか不安をお持ちです。

 早速、Fさんのキャッシュフローを見ていくことにしましょう。Fさんは自分自身の遊行費などを含めて、毎月14万円を生活費として負担しています。年間に直すと168万円となり、またお母様が亡くなった後は、自身の支出が20万円に増えると考えられています。

 お母様が何歳までご存命でいられるかで、Fさんが取り崩す金融資産の金額が大きく異なりますが、ここでは12年後の95歳までご存命(Fさんは66歳)と仮定します。そしてまずは、Fさんが今年退職してもやりくりが可能なのか、試算してみましょう。

 リタイア後も、年間100万円程度のアルバイトを希望されていますが、メンタル面でのストレスを抱えていらっしゃるため、1年間はゆっくり体を休めることにして、アルバイトは1年後に始めるとします。

 また、現在4600万円の金融資産のほかに、生命保険の解約返戻金や別名義の貯蓄が合計で600万円程度あるとのこと。この600万円は万が一の時の蓄えとして考えているようですが、今回はこの600万円を金融資産に含め、5200万円を保有しているとして試算します。

 早期リタイアして1年間休まれた場合、生活費として年間168万円を金融資産から取り崩すことになるため、1年後(55歳時)の残高は5032万円になります。その後はアルバイトで毎年100万円の収入を得られるとすれば、年間の取り崩し額は68万円に減少します。