50代独身女性独身で親と同居の場合、親の年金収入が家計を支えている場合も少なくありません(写真はイメージです) Photo:PIXTA

早期退職したい54歳独身女性
年金暮らしの83歳母と同居中

 今回のご相談者は、80代のお母様と同居している54歳の女性です。早期退職を検討中ですが、お母様が他界した場合なども含め、今後の生活費のやりくりに不安をお持ちのようです。

【相談内容】
<相談者の家族構成と年齢>
Fさん(本人)54歳
母 83歳

<世帯収入>
Fさん 500万円/年(税込)
母  230万円/年(年金)

<月間支出>
現在は14万円で、母が他界したら20万円程度を想定。月給からの残り20万円はとりあえず貯金をしています。

<貯蓄>
Fさん 4600万円
(他に生命保険の解約返戻金、別名義の貯蓄が合計600万円程度ありますが、老後の万が一の時の蓄えとして考えています)
母  3000万円
(他界後は別に世帯を持っている姉と折半で相続予定ですが、生活費としては考えていません)

<具体的なお悩み>
 2年後に役職定年を迎える予定ですが、現在メンタル面でストレスがあり、最長でも2年、可能であればすぐにでも退職を考えています。ただ、余暇が増える分、今まで通りの生活費でやりくりできるか不安です。

 また、リタイア後も社会とのつながりを持つために、年間100万円程度のアルバイトができればと考えています。年金は60歳まで支払ったと仮定して、厚生年金の年間150万円に加え、年金基金から年間20万円を受け取れる予定ですが、早期リタイアしてしまうと国民年金となり、受け取り額の目減りが考えられます。

 住居費は持ち家のため、固定資産税のみ発生します。現在の月間支出14万円のうち、毎月5万円を食費として家に入れており、残りの9万円で休日の遊行費、自動車の維持費、近場の海外旅行にあてています。

 現在は、母の年金が年間230万円、私が毎月家に入れている5万円×12ヵ月、合計で290万円/年で生活しています。普段の生活は派手に暮らしている方ではないので、リタイア後も今の生活水準を維持できればと考えています。