フェイスブックは成績優秀な「問題児」Photo:Reuters

――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

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 フェイスブックはクラスでいつも問題を起こしているが、成績はいい子供のようだ。しゃくに障るが、感心させられもする。

 フェイスブックは絶えずマイナスのニュースが報じられているにもかかわらず、24日発表した4-6月期(第2四半期)決算が好調だった。売上高は前年同期比28%増の169億ドルとアナリスト予想を上回り、前期よりも伸びがやや加速した。月間アクティブユーザー数も約3900万人増え、合計24億1000万人となった。

 米連邦取引委員会(FTC)との和解に関連した20億ドルを含む一時費用を除いたベースの1株利益は1.99ドルとアナリスト予想を優に上回った。

 ただ、新たな規制によって製品開発に要する時間とコストが増す可能性があるとのアナリスト会見での発言が、好決算にいくらか水を差した。

 フェイスブック株は24日、プライバシー関連でFTC史上最高額となる制裁金で和解したとの報道を受けて上昇し、年初来で56%高となっている。規制当局の厳しい目にもかかわらず株価が堅調だということは、監視がさらに強まっても当面はセンチメントが大きく低下することはなさそうだ。結局のところ、フェイスブックと傘下プラットフォームには27億人もの月間アクティブユーザーがおり、その4分の3以上が毎日利用しているのだ。

 フェイスブックのプラットフォームへの信頼低下を示す分析や調査が広く出回っているが、フェイスブック本体のアプリを含めデーリーユーザーは増え続けている。成熟した米市場でさえも第2四半期にデーリーユーザーが約100万人増加した。

 これは、「グループ機能」強化という新方針がもたらしたプラス面の副作用かもしれない。その結果、ユーザーをプラットフォームに定期的に誘導するための「通知」が増えた可能性があるためだ。以前はアプリに個人的なメッセージや友達リクエストが届くと通知されていたが、今は友達の「おすすめ」や新たなグループメンバーからの更新情報、各種寄付の募集などの通知が増えている。

 このやり方は奏功しているようで、それは広告費に現れつつある。フェイスブックはプラットフォーム別の広告費を公表していないが、デジタル広告会社ケンショーは今週開いた電話会議でフェイスブック本体のアプリの広告伸び率が再び加速していることを示唆した。

 フェイスブックは過去の措置や新事業の提案で絶えず批判を受けているが、ユーザー基盤が盤石な限り、株価も揺るがないだろう。フェイスブックは規制当局からは一向に好かれない企業だとすれば、ユーザーからは一向に嫌われないプラットフォームでもある。

(The Wall Street Journal/Laura Forman)