債務を引き受けても、
最初の決算期から黒字化
結果、実質債務超過で赤字基調だった会社に対し、買い手企業としての最大の誠意と敬意をこめて、債務を引き受け、株式の対価として相当の金額を支払うことに合意しました。
営業利益が赤字だとしても、金銭的なメリットが出れば買い取りの足かせにはなりません。赤字会社単体では解決できない問題も、買い手企業の経営資源が加わることで一気に競争原理が変わることもあるのです。
このレンタカー会社は、買い手企業の購買力が大きく寄与し、車両購入の実質単価が大幅に下がったことで、売却後の最初の決算期から黒字化に成功し、今ではインバウンド需要が後押しし、毎年のように最高益を更新する状態に変貌しています。
赤字だからといって、あきらめるのは早計です。買い手によってはシナジーが生まれたり、事業基盤を活用したいと考えたりする会社はゼロではないのです。
※次回は、粉飾決算、法的整理しかないと思われた企業が売れたケースをお伝えします(8月1日公開予定)。