「双子が生まれる確率は1%前後」といわれていますから、みなさんの周囲にも、双子の知り合いがいるのではないかと思います。

 一卵性であれ、二卵性であれ、彼らの見た目はそっくりです。でも、よく見れば違いがあります。そして、外見以上に、考え方や好みなどの内面はかなり違っていたはずです。

 同じ両親から生まれ、同じものを食べ、同じ教育を受けても、成長していくにつれて全然違う人間になるものです。

 双子でさえそうなのですから、まったく違う環境で育った他人同士の価値観がピッタリ合うことなどありえません。つまり、

「他人は違っていて当たり前」

 なのです。そんな当たり前すぎる事実を、人はときとして忘れてしまいます。

自分と同じやり方を
部下に求めてはいけない

 結果、何が起こるか。自身がよいとする価値観の押しつけ合いです。他人が自分の思い通りに行動しないと、たちまち「君はおかしい。ふつう、こうするでしょ」と、言い合いになってしまうのです。

 あるいは人の行動にいちいち、「こうすればいい」と口を出し、相手に不快な思いをさせる場合もあります。

 上司にありがちなのは、「どうしてこうやらないんだ」という発言でしょう。