鬼マネジャータイプ
【下の者としてのあり方】(2)自分が決めたことを実直に遂行してくれる人 × 【上の者としてのあり方】集団維持能力(M)の欠如

 集団としての目標達成を目指し、どれだけ現場に負担が大きくても、どうにか遂行する。しかしながら、それが長期になるとだんだん現場メンバーが疲弊し最終的に集団の維持ができなくなってしまう(同時に、評価、分配の問題が起きることもある)。特に働き方改革の現在は、この鬼マネジャータイプが下からまったく支持されない。

頭でっかちインテリタイプ
【下の者としてのあり方】(3)自分の意見の正しさについて(正しくない場合も含め)意見を表明してくれる人 × 【上の者としてのあり方】集団維持能力(M)、評価能力(E)、報酬分配能力(D)の欠如

 上の視点で戦略や事業の方向性について考えをめぐらせることは得意だが、自部署の集団維持や評価、分配などに興味が薄く、人望がない。下からの支持を得られない。下から見ると包容力や人的魅力のないインテリである。

凡庸なヨイショタイプ
【下の者としてのあり方】(5)一緒にいて気持ちのよい人 × 【上の者としてのあり方】すべての能力の欠如

 上の人から見ると、一緒にいること自体が満足感を与えてくれる楽しい存在であるが、目標達成、集団維持、評価、分配などの諸能力において問題があり仕事ができない。しかしながら、権力者のお友達であることから、誰も文句が言えないし排除できない。

「下からも評価される人」に
なるにはどうすればよいか

 これらの人たちは、ちょっとした指導や対処法で、部下に与える影響も、何より会社への貢献度も大きく変わる。

「評価独り占めタイプ」については「部下の○○が頑張って調べてくれたおかげで、こんな情報が得られました」というように、部下の名前や具体的な実績を上に報告するように心がけるだけで、一気に下からの評判が変わる。しかもそう言ったからといって、上からの評価が下がるわけではない。それどころか、優秀な部下を持っており、かつ、その部下の能力を引き出し、正当に評価していることはプラスに評価されるので、自分自身の評価も上がるのだ。それを知らないだけで、症状は意外と軽い。

「鬼マネジャータイプ」については、既存の方法の強化だけではなく、無理なく目標達成ができるような戦術を(他人の知恵も借りながら)工夫するという方向に変えるよう誘導することで、評判も大きく変わる。ワンパターンの限界を知恵と工夫で乗り越えるようにしていくのだ。変化に大きな苦痛が伴うものの、若い時期に指摘してやれば十分に変わりうる。