支持するユーザーを
応援をするための実名アカウント

 Bさん(50代男性)も実名でツイートを行っている。本人のツイート数は少なくリツイートが多め。そしてツイートするときはきっぱりと「敵陣」を否定する。

「政治色がついたツイートと言われると少し違和感があります。僕は差別が嫌い。自分の生い立ちにもマイノリティとして差別される要素があるので、興味関心のあるニュースやツイッターアカウントをフォローしていたらそうなっただけです。

 実際、支持している政治家はいますが、支持政党はありません。どの政党にも嫌いな政治家や役に立たないと感じる政治家はいる。でも、なぜかツイッターではそう思ってもらえず、『どうせ〇〇党の支持者だろう』という言い方をされることがありますね。議論になりません」

 議論にならなくても、ツイートをする理由は何だろうか。

「それは同じ考え方の人を応援できることじゃないでしょうか。それは右も左も同じ。前に立って闘っている人のギャラリーになって応援をする。自分が実名でツイートしている理由もそこにあります。

 匿名だと『どうせいくつもアカウントを持っているんだろう』と思われるから。といっても僕が実名だという証拠はないので、しょせん同じことかもしれませんけどね」

 AKBグループが登場した頃、「数の勝利」と論評されたものだが、SNSはまさにフォロワー数がそのまま戦闘力だと見なされる。

 自分自身がフォロワーを増やすことにはそれほど興味がなくても、フォロワー数の多い人を信用、あるいは信望する人は少なくない。Bさんのように、自分と主張を同じくする有名アカウントを「応援する」目的でツイッターを続ける人もいるのだ。

 筆者は、ツイッターで考え方の違う人同士の激しいやり取りを目の当たりにして、ときどき疲弊してしまうことがある。侮辱、揚げ足取り、マウンティングやただの嫌味が繰り返されているからだ。Bさんは疲れることはないのだろうか。