ローマ・カトリックの人生観とは?

 カトリック教徒の死生観には、プロテスタントの一派のカルヴァン派が考える予定説はありません。彼らは善行をとても大切にしている一方、労働はどちらかというとつらい義務だと捉えています。

 蛇にそそのかされて知恵の実をかじったアダムとエヴァが楽園を追われ、アダムは労働という苦しみ、エヴァは出産という苦しみを与えられた――カトリックの労働観の根底には、この旧約聖書の逸話が根強くあるのです。

 「仕事は義務だからやらなきゃいけないけど、なるべく早く終えて遊びたい、休みたい」

 イタリアやスペインに赴任した日本人ビジネスパーソンは、現地の人との働き方の温度差に驚きます。

 カトリック教徒は宗教行事を家族でとり行うことを大切にしており、クリスマス、復活祭、家族の洗礼式は何をおいても優先されることが多いです。一般に安息日である日曜日も大切にしているので、そこは立ち入らないほうがいいでしょう。これはヨーロッパのみならず、中南米でもフィリピンでも、世界のカトリック教徒に見られる傾向です。