アメリカ・ヨーロッパ・中東・インドなど世界で活躍するビジネスパーソンには、現地の人々と正しくコミュニケーションするための「宗教の知識」が必要だ。しかし、日本人ビジネスパーソンが十分な宗教の知識を持っているとは言えず、自分では知らないうちに失敗を重ねていることも多いという。本連載では、世界94カ国で学んだ元外交官・山中俊之氏による著書、『ビジネスエリートの必須教養 世界5大宗教入門』(ダイヤモンド社)の内容から、ビジネスパーソンが世界で戦うために欠かせない宗教の知識をお伝えしていく。

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宗教と生活が一体化しているイスラム

 イスラムは政治から生活までが宗教と一体化しています。彼らと仕事をしていくなら、食事や礼拝などの知識についてある程度押さえておきましょう。

 実際にイスラム教徒とビジネスをするためにも役立ちますし、思わぬビジネスチャンスが生まれることもあります。ずいぶん前ですが、韓国のLGエレクトロニクスが、礼拝の際にメッカの方角がわかる携帯電話を開発し、人気を集めたことがありました。

 今はスマートフォンのアプリに取って替わられているようですが、ムスリムがあまりいない韓国がムスリム向けのビジネスを思いつき、成功していたという点がとても面白いではありませんか。

 何より教養とは、知らなかったことを新しく知ることで深まっていきます。さっそくイスラム教の生活習慣を見ていきましょう。