「自己投資」をするしかない!
先ほどのサラリーマンの例も、「見えない資産」にフォーカスを当てて積極的に投資をすることで、社畜人生を脱することができます。
「ただ毎日働くだけではなく、転職の可能性や起業の道を探ったり、他の業界でも通用するスキルを磨いておく」
「健康に気をつけて食事を見直し、運動もして、60歳以降も長く働けるように自己管理をする」
「自分の時間で他業界の知り合いや外国人などと交友関係を築き、会社以外の人間関係を構築しておく」
このように、投資の概念を自分に取り入れると、人生は大きく変わります。というより、個人が戦略的にお金や時間を投じていかないと生き残れない時代に突入するのです。
個人の「見えない資産」への投資は、一般的に「自己投資」と呼ばれます。自己投資をすることで、リスクの多い社畜生活から脱することができるでしょう。
名刺から「会社名」を無くしたら何が残る?
世の中は、貴重なものほど価値が生まれます。一般的にモノやサービスには「市場価値」が存在します。
そして、あなた自身にも市場価値があります。
他人とは違う経歴があったり、自分にしかできない能力を持つことで、「替えの利かない人」になることができます。
「目に見えない資産」の特徴は、その人自身に紐づいていて、他の資産と交換ができないということです。
たとえば、英語のスキルをプログラミングのスキルに替えることはできません。現金は人にとられますが、知識は人からとられません。そうした資産を個人の中に溜め込んでいく必要があるのです。
さて、あなたは今、どれだけの「見えない資産」を持っているでしょうか。名刺から会社名を取ったときに、あなた個人の力でどれだけのお金を稼ぐことができるでしょうか。
そう考えると、あなたの「評判」だって資産です。
もしかしたら、いまの会社で頑張って成果をあげても、毎月の給料はあまり上がらないかもしれません。しかし、そんなときこそ、本書の「投資の考え方」です。
短期的な給料を見るのではなく、長期的に稼げる力をつける。そのように「見えない資産」を意識するようにしましょう。