グラノーラは1食あたり角砂糖8個分
食べないほうがいい食品の典型

 また、最近、気になるのがシリアル類です。シリアルとは、トウモロコシ、オーツ麦、小麦、大麦、ライ麦、米などを加工したもの。牛乳をかけてそのまま食べることができるため、忙しい朝に愛用する人が多いようです。

 なかでも、今売れているのが「グラノーラ」。穀物を加工したものに、蜂蜜や砂糖、メープルシロップなどがミックスされています。そこにドライフルーツやナッツを混ぜたものが一番人気のようです。朝食用に買われている家庭が多いと思われます。

 雑穀たっぷり、食物繊維たっぷりというイメージが先行していますが、市販しているある製品を見てみると、それには1食分50グラム中に31.6グラム(角砂糖約8個分)の糖質が含まれていました。

 健康にいいと思って食べていたはずが、朝から血糖値を急上昇させている可能性が大。食べないほうがいい食品の典型です。

 繰り返しますが、せっかく健康に気を使うのなら、イメージに踊らされず、糖質含有量など本質的なところをチェックしてください。

(この原稿は書籍『医者が教える食事術2 実践バイブル――20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方70』から一部を抜粋・加筆して掲載しています)