米国の「早すぎた利下げ」が米国や世界に生み出す“厄介な問題”
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「ルール」が変わったのか
「景気後退」前の利下げ

 米国準備制度理事会(FRB)が10年半ぶりに0.25%の利下げを行ったのに対応する形で、9月にも欧州中央銀行(ECB)が金融緩和に踏み切る可能性が強まり、日本銀行もFRBの決定を前に、必要とあれば金融緩和に躊躇しない姿勢を表明した。

 FRBが金融緩和を進めると、通貨高を恐れるECBや日銀は、副作用があっても追随せざるを得ない。これは金融グローバリゼーションのダークサイドの1つだ。

 本来、大国であれば、他国を気にせず、自律的な金融政策運営が可能となるはずだが、現実は程遠い。

 ECBや日銀は、景気拡大局面で一度も利上げができないまま、再び金融緩和を余儀なくされるのだろうか。

 だが「早すぎる利下げ」は長い目で見ると、米国自身にも世界にも災厄をもたらす可能性が小さくないように思われる。