上司はさまざまな人を歓迎する職場を作ろうとしても、歓迎されていると感じる人ばかりではない。一体、何が起きているのだろうか。雇用する側は、会社の目標や価値観にぴったりの特徴を備えた、自分たちから見て会社の文化に合っていると思う人間を雇おうとすることが多い。その結果、新入社員は全員、見た目も、考え方も、行動もそっくり、という落とし穴に陥ることがある。さまざまな人種やジェンダー、考え方が入り混じる職場環境を大切にする人にとっては迷惑な話だ。「ほとんどの人にとって『カルチャーフィット(文化的適合性)』とは、一緒にビールを飲みたい人を雇うこと」。人材コンサルタントでネットフリックスの最高人材責任者を務めたパティ・マッコード氏はこう指摘する。「その結果、全員、見た目も、考え方もそっくりで、午後3時に仲間とビールを飲むのが好きな巨大な均質の文化が出来上がる」
企業文化に合致した人材の採用、なぜ危険?
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