数日後、西安の会議と陝西省地方都市の視察を終え、私たち一行は江蘇省塩城市の視察に向かった。そこで1泊して南方航空の便で深センに行き、さらに1泊してから広州へ、最後に日航の088便で日本へ戻る予定となっていた。

南方航空からの
突然のキャンセルに啞然

 塩城へ行く前日、思いがけないことが起きた。南方航空が突然、2日後に予定していた16日の塩城20時5分発、深セン22時35分着のCZ8636便を、翌17日夜に変更したという知らせを送ってきた。そして、その変更に同意するのか、それともその予約をキャンセルして払い戻しを求めるのかについて、「イエスかノーか」という形で返答を急かされた。

 わかりやすく言えば、16日の便を欠航することにしたにもかかわらず、事情説明やお詫びは全くなかった。南方航空にわけもわからず早朝や夜遅い便をキャンセルされたのは私にとって2回目であり、当然ながら戸惑いを覚えた。

 おそらく「早朝や遅い便で搭乗率が低くなると、その便をいっそキャンセルしてしまったほうが効率がいい」という航空会社の判断があったのではないかと、私は推測している。いい加減な運航というほかない。

 以前、同様の通知を受けて便を変更したとき、南方航空に責任をたらい回しにされ、彼らの責任で発生した搭乗便の変更なのにその手続きを完了するまで、なんと交渉に14時間もかかってしまった苦い経験を思い出し、今回はためらうことなく搭乗キャンセルという選択を選んだ。このとき、同じ日に深センへ行く便で残っていたのは、LCCの春秋航空だけだった。他の選択肢がないし、ちょうど春秋航空にまだ乗ったことがなかったので、春秋航空のチケットをこれまた迷わずに買った。

 16日の夜10時すぎ、春秋航空の9C8510便は少し遅れたがようやく飛び、私たちは予定通り、深センに行くという目的を達成した。飛行機の中でキャビンアテンダントと雑談していたとき、私は「今日の乗客のなかには、本来は南方航空に搭乗するはずだった人たちが結構いると思う」と話したところ、若いキャビンアテンダントは少し驚いた表情を見せ、続いて誇らしげに言った。