壁がなくても屋根がなくても、
借りる人がいるという現実
みなさん、壁や屋根がない家を借りようと思いますか?
普通に生活していたら、そんなことは誰も考えません。しかし、世の中には、地面に寝ている人もいっぱいいるという現実があります。そして、実際に、壁や屋根がなくても家を借りたいと思っている人がいるのです。
ボットン便所(汲み取り式便所)のボロボロの家に月数万円の家賃を払って住んでいる人は、あまりいないと思います。
でも、僕のところには、それでもいいから住まわせてほしいという人が山ほど来ます。
大家さんは、基本的に、家賃の取りっぱぐれがないようにしたいので、お金のない人には極力貸したがりません。貸すとしたら、家賃滞納や夜逃げのリスクを回避するために、保証会社の保証を使います。
その審査をクリアできない人は、入居することができません。
しかし、保証会社の審査が通らないという人がかなりの数います。引っ越したくても、引っ越すことができないのです(審査が通らない人は、これまでしてきたことが自分に返ってきているだけなので自業自得ともいえます)。
保証会社を通らない人が住む賃貸物件については、需要があっても供給がないわけです。
「壁や屋根がない家を貸すなんてありえない」と言う人がいますが、それはその人にとって「ありえない」だけで、実際は需要があるのです。
また、そのような物件を管理してくれる不動産会社もありません。
ここにも大きな歪みがあります。
この部分をすべて自分でやることで、僕は誰もライバルのいないブルーオーシャンを一人で泳いでいます。もちろん、このオーシャンでのルールは僕がすべて決められるので、ストレスもありません。