誰でもできるけれど、誰もやっていない「年収1億円の習慣」。年収1億円以上の人の「習慣」には、ある「共通のルール」があります。でも、その「習慣(ルール)」を行うのに、特別な才能もいりませんし、最初にお金が必要になることもありません。誰でもできる「シンプルな習慣」を、あなたが身につけさえすれば、年収1億円は、実現可能なのです。

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コミュニケーションの「33%の法則」

アジア圏で店舗展開する青山社長(仮名)は、社員数3000名を束ねる、「人使いの達人」です。青山社長の会社には、個性あふれる野性的な幹部が多く在籍しているため、青山社長は「猛獣使い」とも呼ばれています。
私が青山社長に「人材育成の秘訣」についてうかがうと、「とくに育成はしていませんし、むしろ放牧状態ですが(笑)、そのかわり、『人選』に気をつけています」と教えてくださいました。青山社長は「対人関係のバランス感覚」が優れている人を幹部に抜擢しているそうです。
「対人関係のバランス感覚」が優れている人とは、「家族」「上司」「部下」の3者と、同じエネルギー配分(33%ずつ)で付き合うことができる人のことです(今の自分にとっていちばん大切な人に、残り1%を上乗せすると、100%になる)。
わかりやすく言うと、「家族」「上司」「部下」を、分け隔てなく大切にする人です。「家族に依存したり、上司にぶら下がったりする人、部下を雑に扱う人は、周りに気をつかわせ、協調性に欠ける傾向がある」と青山社長はおっしゃっています。
仕事優先でも家族優先でもなく、どちらも同じように大切にする。上司の顔色をうかがったり、部下に横柄な態度をとったりするのではなく、どちらからも協力を得る。それができると、多くの人から信頼される、というのが青山社長の持論です。

20代のころの私は「33%のバランス」がとれていませんでした。24時間365日、仕事のことしか頭になく、家族は0%。「仕事を100%やって、家族とはそれ以外の時間に接する」と思っていました。その結果、親戚一同からも社員からも気をつかわれていました。
20代の最初、部下が私についてきてくれなかったのは、私が対人関係のバランスを崩していたことも、原因のひとつだと思います。
また、青山社長は「相手との距離感」も「33%」の配分で意識していました。青山社長は、「馴れ合い状態が100%だとしたら、コミュニケーションの適切な距離感は33%くらい」だと考えていました。たとえば、上司と部下の距離が近すぎると、相手の気持ちを考えることが希薄になってしまいます。
反対に、距離が遠すぎると、上司は部下に遠慮し、部下は上司を恐れるようになります。お互いに良い関係を築こうとするなら、付かず離れず、近すぎず遠すぎず、相手と一定の距離感を保つことが大切だということを、青山社長から学びました。