日本は第1戦のロシア戦を30-10で制した。選手たちは極度の緊張状態にあったようでミスも目立ったが、それでもボーナスポイント1がつく4トライをあげ、勝点5を獲得した。第3戦(10月5日)で当たるサモアは決して侮れないが、勝てる可能性は高い。となると次のアイルランド戦か第4戦(10月13日)のスコットランド戦のどちらに勝負をかけるかということになり、アイルランドに圧倒されたスコットランド戦の勝利に全力を尽くした方がいいことになる。

 しかし、そんな発想をしているようではW杯を勝ち切ることは難しい。前回大会がそうだった。日本は初戦ではるかに格上の南アフリカを破ることにすべてを懸け、W杯史上に残るジャイアント・キリングを達成した。第2戦はその疲れもあってスコットランドに敗れたが、サモアとアメリカに勝利したのは南アフリカ戦で得た自信と勢いがあったからだろう。

 実力を上げたとはいえ日本はまだ星勘定をしながら戦えるレベルのチームではないし、目の前の試合を全力で勝ちにいくしかない。その次の相手がアイルランドなのだ。

初優勝を狙うアイルランドは
最強国ニュージーランドさえ倒す実力

 では、スコットランド戦をほぼ完璧な戦いを見せて勝ったアイルランドを相手に勝ち目はあるのだろうか。

 ラグビーも他の競技に倣って世界ランキング制度が採用されており、9月22日に更新された最新ランキングで日本は9位にランクされた。が、上の8ヵ国とはかけ離れた実力差があるといっていい。

 ラグビー界では世界ランキングとは別の実力格付けがある。最上位が「ティア1」の10ヵ国、ティア1に追いつこうとレベルアップに努めているのが「ティア2」の13ヵ国。この23ヵ国とは実力差があるが、強化に前向きなのが「ティア3」だ。