この行為は筆者にとって臭いものの匂いを嗅ぐことに似ていて、臭いのがわかりきっているのに確認しておきたい好奇心が先立って嗅ぐに至り、そしてやはり臭かったことを再確認して満足するのである。

 そうした気持ちで覗く彼女たちの配信部屋の様子はというと、骨抜きとなった男性たちが囲いとなって何やら楽しそうでどこかムワッとしたお花畑空間を醸成していて、重畳である。たまに十万円単位でおひねりをぶち上げている人もいて、ここまで来るとあげる方もあげさせた方(もらう方)もすごいの一言に尽きる。

 女性のプロもアマも女性性を一つの武器として立ち回っている現状があるから、男性側は女性プレイヤーを見る時必ず女性性を求める習慣が抜けにくいのかなという気もするのだが、考えてみれば女性のプロやアマチュアのゲーム配信者なんて一昔前はほぼ皆無に等しかったわけで、“ゲーム界の女性差別是正”をゴールと設定するなら彼女らのやり口はあながち足を引っ張るばかりでなく、むしろ貢献しているともいえるのである。

 何しろ女性ゲーマーがハラスメントを受けやすいのは「女性の存在が界隈に珍しい」からなので、母数が増えれば理解が進むし、次なる女性プレイヤーが入ってきやすくなるし、上手い女性プレイヤーが出てきて実力で男性を黙らせる場面も増えるであろうなどなど、いくつかの異なった方向からのアプローチでもってハラスメントが減っていくのではないかと推測されるわけである。

ゲームサークル内の女性の扱い
ネットマナーの行方はいかに

 筆者は1人でプレイするのが好きなので「スプラトゥーン」でも主に“野良”と呼ばれる孤独なモードを楽しんでいるが、一時期特定のサークルに所属していたこともあり、ゲームを通して知り合った人たちが少しばかりいる。この中には女性も数人いて、他のサークルに所属しているけどなぜか知り合いになっているような間柄の人もいる。