怖いのは、彼女に人を排除しているという自覚が薄く見えたことです。『自分が使えないと思った人を排除して何が悪いの』みたいな感じです。ボランティアチームだからなれ合いでやればいいわけじゃないっていうのはその通りなんですけど、考え方の違いは恐ろしいなと思いました」

 さらにCさんは、組織力の弱さが、いじめに対処できない構造をもたらすと分析する。

「彼女に問題があると他のメンバーもうすうす気づき始めたんですが、そのときには彼女が団体の核になってしまっていたんですね。人格的に他に優れている人がいるのは明らかだけど、他の人よりも時間があって活動できるのが残念ながら彼女しかいなかった。

 意見されると『じゃあこの仕事をあなたが代われるんですか?』と言い返してくる。そう言うと代われる人がいないので、結局彼女を中心にするしかない。最終的には、彼女の機嫌を取りながら彼女に従うという最悪なことになっていました」

 Cさんは結局団体を抜けることになり、やめたメンバーと一緒に新たな団体の立ち上げを検討中という。「他団体でも似た話を聞きました。ボランティア団体には、こういうケースは少なくないと思います」と渋い表情だった。

平和な団体の中に
ヒエラルキーをつくろうとする人

 他のボランティア団体で同じような経験をしたDさん(20代女性)の話はこうだ。

「他のスタッフの士気を下げるようなネガティブ発言をするYさんという女性がいて、ちょっと嫌だなと思っていました。

 彼女はメンバーが連絡を取るメッセンジャー上で、特定の人を糾弾するんです。『自分は○○さんのこういう言い方は人を傷つけてひどいと思う』みたいなことです。『みんなで話し合いましょう』って。正論といえば正論なんですが、揚げ足取りにも近くて。