退職代行会社から突然の電話!姿を見せずに辞める社員は「違法」か
あるIT企業の総務部長は、突然かかってきた電話をとって耳を疑った。なんと、退職代行会社からの連絡だったのだ(写真はイメージです) Photo:PIXTA

あるIT企業の総務部長は、突然かかってきた電話をとって耳を疑った。それは退職代行会社からの連絡で、同社で働く2人のエンジニアに代わり、彼らの退職希望を会社に伝える内容だった。途方に暮れた総務部長は事態収拾に動いたが……。(社会保険労務士 木村政美)

<甲社概要>
 従業員数100名のIT企業。業務受注量が増加する一方、新規社員や退職社員の補充ができず、社員は長時間残業や休日出勤を強いられている。
<登場人物>
A:24歳。大学卒業後入社2年目のエンジニア。
B:28歳。エンジニア。Aの先輩で同じチームに所属。Aの入社時に指導係を務め、仲が良い。
C:32歳。A、B他メンバー8人が所属するチームのトップ。
D:Aの大学時代の友人。
E:総務部長。45歳。
F:甲社の顧問社労士。

「急な話ですが、当チームは現在開発中のプロジェクトに加え、今日から新たなプロジェクトも担当することになりました」

「えーっ……」

 9月中旬の月曜日。朝礼でのCチーム長の発言に、一同は絶句した。自席に戻ったBは、顔を紅潮させ怒りを露わにした。

「今でさえ毎日夜の11時を過ぎないと帰れないのに、新たなプロジェクトもやれってか!」