このほかにも、生活のリズムが乱れがちな夏休みなどの長期休暇中、毎晩9時に区の公式アカウントLINE@から約5000の登録アカウントに向け、オリジナルキャラクターの「がんこおやじ夢さん」が「はよ寝んかい」と呼びかける取り組みをしていたこともある。

 効果は短期間では現れない。16年と17年の調査結果を比べると、小学4~6年生の平日の睡眠時間は4分延びたが、中学1~2年生は逆に3分短くなった。

 疲れも小学生は軽減されたが、中学生は増加した。

 ただ、「勉強をがんばったとき、家の人はほめてくれるか」という問いに「いつも」「だいたい」と答えた子どもの割合は、小中学生とも増加した。

 家族にほめられる子どもほど睡眠時間が長いことを知った保護者が、積極的にほめるようになった結果と考えられる。

 淀川区の担当者は、「息長く続けたい」としており、今年3月には区と大阪市立大学に老舗寝具メーカー・西川株式会社を加えた3者の連携協定を結んだ。

 良質の睡眠をとるための環境(温度・湿度・香り・寝具など)や子どもたちの行動(1日の過ごし方)について、「望ましいあり方」を例示したいという。そうした面での研究実績がある西川の協力を得たいとしている。

(ジャーナリスト 岡田幹治)