評価する側も
漠然とした印象で語っていないか
加えて、仮説と帰結を盛り込めば、より説得力が増す。「富山県をはじめ他県の協力が得られれば(仮説)、県外を含めた広域処理を進めていく(帰結)」という文脈になる。「この人の話は具体的でわかりやすい」と思われている人は、期限と数値を多用し、仮説と帰結を盛り込んでいるのだ。
一方、評価する側も、曖昧な表現をしてしまっていては、具体性がなく、評価の説得力がないということになる。小泉環境相にとってのメディア、ビジネスにおける上司は、評価する側だ。「この人の話は具体性がない」というコメントや、この部下は「伸びしろがある」「やる気がない」といくら言っても、客観性がない。
単に評価する側が感じた印象を、漠然と語っているだけでは、印象評価にすぎないのだ。印象評価は曖昧で、評価者によって、持つ印象は千差万別だ。だとすれば、印象評価では、評価は定まらないということになる。
このように申し上げると、「具体的に示せないから印象で語っているのだ」「伸びしろがあるかないか、やる気があるかないかを具体的に数値で示す方法などあるはずがない」という声が届く。しかしそれがあるのだ。