トヨタグループのサプライヤーなど主要8社の2019年4~9月期決算は、通期業績予測の下方修正が相次ぐ苦しいものだった。だが、各社の試練は足元の業績だけではない。トヨタ自動車主導のケイレツ再編で、大ナタが振るわれることは避けられないからだ。(ダイヤモンド編集部 千本木啓文)
8社中5社が純利益を下方修正
トヨタ自動車が2020年3月期上半期(19年4~9月期)決算で過去最高益を叩き出したのとは対照的に、デンソー、アイシン精機など傘下のサプライヤーの同期決算は自動車市場の減速という厳しい事業環境を反映して悪化した。
トヨタグループ主要8社の同期の純利益は、主力のデンソーが前年同期比8.6%減、アイシン精機が同52.9%減、ジェイテクトが同75.2%と大幅減益となったのだ。