令和のアラフォー男性の家族観は?
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「家族を顧みずに仕事をする父」が美談として語られたのはもうはるか昔、昭和時代の話。昭和、平成を経て令和のパパたちは今、どのような家族観を抱いているのだろう。(取材・文/フリーライター 武藤弘樹)

変わる家族愛の形
過渡期に育まれた価値観

 アメリカの映画を観ていると、“アメリカにおける理想のパパ像”を体現したような人物が登場するのをよく目にする。彼らは家族を愛し、家族を何よりも優先し、家族を守るために命を賭して戦いそして勝利する。こうしたステレオタイプなパパはメジャーな映画ほど登場する確率が高く、それがアメリカのパパ像全てというわけではなかろうが、アメリカ国内では多数から概ね好意を持って受け入れられていると推測される。

 一方、日本のパパ像だが、これは昭和から令和にかけて大きく変わってきている。昭和のパパ像は“会社に忠誠を尽くし家族を養っていく”が典型だったが、ここに“家族サービスすればなおよし”と加点要素が追加され、だんだんと“会社より家族・プライベートを重視すべし”という風潮になってきた。

 平成を経て令和の現在では“家族サービス”という言葉すら、もはや死語に近づいてきている感がある。使うと周りの反感を買う可能性が高くなってきているのである。勤め人とはいえ家族に尽くすのが当然なのだから、その当然なる奉仕にわざわざ“家族サービス”なんて呼び名を用いる必要はない、むしろ当然なる奉仕を美化し大義ぶっているこの語は男性の旧態依然たる傲慢(ごうまん)さすら感じさせる――とこういうわけである。