服について考えるのは、めんどくさい。アイテム選びがめんどくさいし、コーディネートもめんどくさい。そんな男性に向けて、新刊『服がめんどい――「いい服」「ダメな服」を1秒で決める』で最短で私服を決める方法を説いた大山旬氏。「これさえ持っておけば間違いない!」という小物選びの理論を伝授する。
靴下は案外、見られている
センスのいいジャケットを着て、パンツも履きこなして、靴も下ろしたて。
そんなバッチリな服装でも、「靴下がダサい」と一発アウトです。
じつは、足元はよく見られるポイントです。せっかくおしゃれに気遣っても、靴下1つでダサくなってしまってはもったいない。
では、どういう靴下がダサいのでしょうか。
まずはNGの例を見てみましょう。
上のような、くるぶし丈のスポーツソックスは、NGアイテムです。
中途半端な長さなので、靴とパンツの間で数センチだけのぞいてしまい、一気にダサい雰囲気が漂います。
「見せる or 見せない」を徹底せよ
靴下で損しないためのポイントは、「見せるときは、見せる」「見せないときは、見せない」というルールを守ることです。
見せる用の靴下は、「ボーダー柄の靴下」がおすすめです。
色は、「ブラック×ホワイト」「ネイビー×ホワイト」のボーダー柄、あるいはヘリンボーン柄がよいでしょう。
柄のピッチは、上のイラストのように、「細かい柄」がおしゃれに見えます。
次に、見せない用の靴下です。
これは、ユニクロで売っているような「ベリーショートソックス」で十分です。
見せないアイテムなので、ブラックを選べばよいでしょう。
以上、2種類の靴下を用意するようにしましょう。
これからの季節、「10月~4月」の肌寒いときは、見せる用の靴下を。「5月~9月」は見せない用の靴下を履くようにすればよいでしょう。
ジーンズのようなラフなものから、スラックスのようにきれいめなものまで、さまざまなボトムスと相性抜群です。
大山 旬(おおやま・しゅん)
スタイリスト。株式会社SO styling代表取締役
アパレル販売職、転職アドバイザーを経て2009年5月に独立。一般人を対象に3000名以上のファッション改善を行う。主に経営者・専門家に向けたスタイリングアドバイス、およびビジネスにおけるキャリアアップを目的としたスタイリングを得意としている。また、日本最大のファッション学習サイト「メンズファッションスクール」を主宰。大人の男性に向けてファッションの基本をわかりやすく解説し、利用者数は累計1000名を超える。
須田浩介(すだ・こうすけ)
1987年生まれ。2008年創形美術学校卒業。卒業後、フランス・パリ国際芸術会館シテデザールに派遣。跡見学園女子大学、創形美術学校、非常勤講師。アクリルガッシュを使用したファッション感のある人物、動植物のイラストレーションを描く。商業施設のキャンペーン、書籍、雑誌挿絵、ポスター等の仕事を手がける。