米下院情報委員会が3日公表したドナルド・トランプ米大統領の弾劾調査報告書で、トランプ氏の顧問弁護士ルディ・ジュリアーニ氏と、ホワイトハウス、同氏の知人、下院情報委の共和党トップ、デビン・ニューネス議員(カリフォルニア州)との通話に関する新たな詳細が明らかになった。報告書は、トランプ氏がジュリアーニ氏の助けを借りて、20年大統領選で自身に有利となるような調査開始を発表するようウクライナに圧力をかけ、個人的・政治的な利益を得るため職権を乱用したと指摘している。報告書に含まれている通話記録からは、弾劾調査で焦点が当てられている複数の重要な事案にジュリアーニ氏が深く関わっていたことがうかがえる。ニューネス議員は、弾劾調査の中心人物となっているジュリアーニ氏や同氏に近いレフ・パルナス被告とたびたび連絡を取っていた。このため下院倫理委員会によるニューネス氏の調査を民主党が改めて求める可能性が高い。