発行部数が98万部(シリーズ累計136万部)になり、いよいよ100万部に届きそうなベストセラー『伝え方が9割』。本の中に書かれていることは、実際どのくらい効果があるのでしょうか?今回、街で実践してみて効果のほどを確かめるべく、立教大学の郭洋春総長が指導するゼミ(現在は深澤光樹兼任講師が代行)による、検証実験が行われました。(構成/藤榮卓人)

Photo: Adobe Stock

「伝え方の技術」に向けられた疑問

たとえば、相手をデートに誘いたいとき。両思いならカンタンですが、相手があなたにまったく興味なしだとすれば、

「デートしてください」

と伝えても、残念ながら返事はノーだと思います。そこで、こう伝えてみたらどうでしょう。

「驚くほど旨いパスタどう?」

相手がイタリアン好きなら、行ってもいいかも、と思う確率が上がりますよね。

ここで使っているのは、「相手の好きなこと」という伝え方の技術。
自分の言いたいことではなく、相手のメリットからお願いをつくることで、イエスをもらいやすくなるのです。

「相手の好きなこと」は、私、佐々木圭一が膨大な時間とトライ&エラーで導き出した、コトバの方法論をまとめた『伝え方が9割』でご紹介している技術です。

講演で同じお話をさせていただいたある日。1つの質問をうけました。

「イエスをもらえる確率が上がるって、具体的に何%ぐらいですか?」

私はすこし、答えにつまってしまいました。伝え方の技術を使って、うまくいったお話はたくさん伺うのですが、統計的に「○○%」と数値化したことはなかったからです。

そんな折、立教大学の「郭ゼミ」によって、検証実験が行われることに。郭・深澤ゼミで経済学をまなぶ学生たちが、それぞれの班で決めた「伝え方によって相手の反応は変わるのか?」の疑問を、フィールドワークで検証していきます。

「伝え方には技術がある」という考え方が、大学研究の対象になるとあって、私自身ドキドキです。

果たして、結果はどうなったのでしょうか。