40歳を過ぎると、転職や再雇用を意識する方が増えてきます。では、社内外から“求められる”のはどんな人でしょうか。実は、40歳を過ぎて求められるのは「能力」よりも「信用」。日々の小さな習慣の積み重ねが、その人の「信用」となっていくのです。前回に引き続き、中谷彰宏氏の『いくつになっても「求められる人」の小さな習慣』(青春出版社)から、ビジネスにおいて周囲の人から“信用”されるための習慣を紹介します。
「すみません」「わかりません」と言う人は信用されない
今回は、ビジネスには不可欠な「コミュニケーション」において“信用”される人になるための心がけを紹介していきます。
学校の勉強で、「すみません」「わかりません」「勘違いしました」という子は伸びないとよくいわれます。そもそも学校ではわからないことを習っているので、「すみません」はいらないのです。また、間違えた時に「勘違いしました」と言うのは、自分が間違えたことを人に知られたくないからです。「勘違いしました」は逃避の言葉です。
ビジネスでいうと、たとえば企業研修の感想欄には、大半の人が「勉強」「努力」「挑戦」と書いてきます。しかし、この「勉強」「努力」「挑戦」は抽象論であり、便利な逃げ言葉です。大切なのは「早速こうしました」「今までこうしていたのを、こう変えました」と、具体的に書くことです。「勉強になりました」「これから努力します」「挑戦したいと思います」と言う人は、結局は何もしません。こういう人は“求められない”のです。