中国で唯一、2桁成長できた理由
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「ビッグデータ産業」の発展が省レベルの取り組みになることが確定すると、貴州省の省都である貴陽市は自然とビッグデータ戦略の要衝になった。過去5年間、政府、商業、民間など多くのステークホルダーが関わり合う中、中国西南の山間部に位置する貴陽市はどのような変化を遂げたのだろうか。そしてそこに暮らす人々はどのように変化を理解してきたのだろうか。(第一財経マガジン 記者/陸佳裔、高海博 編集/陳鋭 美術編集/除春萌)

 企業誘致センターの外にある大きなスクリーンには繰り返しある広告が流れている。そこには米ウォール街、英ロンドン金融センターが何度も出てくる。多くのオフィスビルは建設中で、まだ何も入っていないところもあるが、すでにそばに建てられている「ビッグデータ総合実験区、ブロックチェーン新発展基地」という看板を邪魔するものではない。

 高層ビルとカーテンウォールでつくられた「貴州インターネット金融特区」―貴州金融城―は省都、貴陽市の観山湖区に位置する。ビッグデータ、金融、ブロックチェーン……、さまざまな流行語の看板が出ている。

 ここは同じ貴陽市でも旧市街区とは全く異なる新しい区域だ。ここに立ってみると、ここが2020年まで「貧困救済の攻略」を戦略目標に掲げる貧困省だということを忘れるだろう。