大麻相談が増加

大麻やクラトム使用による相談が急増

 大麻やクラトム、マジックマッシュルームといった天然の精神活性物質の使用に関して米国内の毒物管理センターが受けた電話での相談件数は、過去18年間で6万7369件に上っていたことが、米ネーションワイド小児病院の傷害政策研究所および中央オハイオ中毒センターのチームによる調査で明らかになった。

 ほとんどの物質に関しては相談件数が減っている一方で、大麻とナツメグ、クラトムについては急増していることが分かったという。調査結果の詳細は「Clinical Toxicology」11月25日オンライン版に掲載された。

 今回の調査は、全米中毒データシステムのデータを後ろ向きに分析したもの。その結果、2000~2017年の間に、天然の精神活性物質の使用に関して、年間平均3743件の電話相談が寄せられていたことが分かった。これは1日当たり約10件に相当するという。また、使用者の64%は男性で、全体の約9割は自宅での使用だった。年齢層別に見ると「19歳超」が41.4%、「13~19歳」が34.8%を占めていた。

 使用した物質のうち大麻が46.9%を占めて最も多く、シロバナヨウシュチョウセンアサガオなどの抗コリン作用性の植物(21.1%)、幻覚作用のあるキノコ(15.6%)などが続いた。また、入院や重篤な転帰に至る確率は、クラトムやカート、抗コリン作用性の植物のほか、マジックマッシュルームを使用した事例で高かった。

 共著者の一人で、同センターのディレクターを務めるHenry Spiller氏は「これらの物質は、年齢にかかわらず、けいれんや昏睡などの重篤な転帰をもたらす」と説明している。