来るか!?電動キックボード旋風Vol.1
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「電動キックボード」が海外で大流行し、市場拡大を続けている。欧米では短期間で街中の風景を一変させ、続々とユニコーンが現れるなど、“たかがキックボード”などと侮れない存在だ。日本にも同様の波が押し寄せようとしているだけに、世界で起きている電動キックボードの今を知り、小型モビリティを巡るグローバルなトレンドをつかんでおきたい。特集「来るか!?電動キックボード旋風」のVol.1では、急拡大する市場に続々と参入する世界のプレーヤー、収益構造や課題などを解説する。(ダイヤモンド編集部 竹田幸平)

「ラスト1マイル」争奪戦
シェアリングが流行の秘訣

 米国や欧州の主要国はもちろん、東欧はルーマニアやブルガリア、南米はアルゼンチンからウルグアイやチリ、コロンビアまで――。これらは、ほんの数年前に誕生し、今や数十カ国で都市圏を中心に大流行している「電動キックボード」のシェアリングサービスが展開されている国々だ。

 日本では規制の関係で普及に至っていないが、グローバルに見れば新興国を含めて瞬く間に浸透。短期間で欧米の街の風景を一変させ、続々と電動キックボードのユニコーン(非上場の企業評価額が10億ドル以上のスタートアップ)が登場するなど、時代の寵児といえる存在なのだ。

 その潜在力は大きい。1回当たり数百円程度のサービスだが、利用者の急増で市場も広がりを見せる。米ボストンコンサルティンググループ(BCG)の試算によれば、このままいくと2025年にはグローバルな市場規模は400億~500億ドル(約4兆3700億~5兆4600億円)に達すると目されている。

 他のシェアリングサービスであるライドシェアやカーシェア、シェアバイクなどを含めて考えても、電動キックボードの市場規模は25年にその15%を占めるとの試算もあり、ビジネス的にも決して無視できない存在となっているのだ。