ビジネスフレームワーク集第2回Illustration by waonica

業務改善、会議やプレゼン、企画書作成、営業やマーケティング……。論理的思考は、問題解決や生産性向上のあらゆる場においてビジネスパーソン必須の能力といえる。2020年1月13日(月)まで全10回でお届けする特集「新時代版ビジネスフレームワーク集」の第2回は、論理的思考を仕事の現場で応用するためのフレームワークを紹介する。

「週刊ダイヤモンド」2019年9月28日号の第1特集を基に再編集。肩書や数字など情報は雑誌掲載時のもの

日本企業でより一層求められる
ロジカルシンキングの能力

 業務改善、進捗管理、会議やプレゼン、企画書作成、営業やマーケティング……。ロジカルシンキングは、問題解決や生産性向上のあらゆる場において、ビジネスパーソン必須の能力といえる。それどころか、これからの日本企業では、より一層求められるようになるだろう。それはなぜか。

 日本ではお互いが言おうとしていることを、以心伝心で何となく察することでコミュニケーションが成り立っており、それは「ハイコンテクスト社会」といわれる。しかし欧米では、民族も宗教も言語も異なる人々が共同で社会をつくるため、以心伝心よりもロジックが求められる。そのために古くから論理的思考が発達してきた。

 日本企業による海外企業の買収や提携はますます増えていて、以心伝心では通じない人たちとのコラボレーションは劇的に加速する。そのためには英語力のみではなく、対等に会話し、相手を打ち負かすための論理力が必須なのだ。

 特集第2回は、論理的思考を仕事の現場で応用するための「なぜなぜ分析」「フィッシュボーン・ダイアグラム」「ビジネスモデルキャンバス」「PDCAサイクル」「KPIツリー」「OKR」「As is/To be」「CVCA(顧客価値連鎖分析)」「因果関係ループ図」の合計九つのフレームワークを紹介する。