幼い頃に一度は遊んだ人も多いであろう「レゴ」。たかがおもちゃと侮ってはいけない。近年、組織開発の分野において、レゴを用いたワークショップ「レゴシリアスプレイ(LSP)」に注目が集まっている。世界最大手のガラスメーカー、AGCも注目している企業の一つ。2020年1月13日(月)まで全10回でお届けする特集「新時代版ビジネスフレームワーク集」の第6回は、LSPの認定資格を持つファシリテーターによる同社の研修の模様をお伝えする。
世界各地で開かれている
「レゴシリアスプレイ」とは?
おもちゃの「レゴ」をビジネスに役立てるべく、大の大人が真剣に組み立てる――。そんな「レゴシリアスプレイ」という名のワークショップが世界各地で開かれていることをご存じだろうか。
その概要は、レゴを直感的に組み立て、なぜその形にしたのかを言語化して相手に伝え、無意識と意識の間を揺らめきながらより深い思考を促すというもの。進行には一定の作法があり、認定資格を持った人しか、ファシリテーターを務められないとされる。
取材班は8月下旬、ガラス大手AGCが大手素材メーカーと開いた合同ワークショップに同席。両社の若手から管理職まで社員十数人がみっちり5時間、レゴシリアスプレイを行った様子を取材した。